ニュースで世界を動かしていくHEADLINERの厳しい結末

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ニュースで世界を動かせるか

いろいろなゲームがありますが、ニュースで世論を揺れ動かし、世界を変えていこうなんてゲームはそうあるわけではありません。
HEADLINERは、ニュースキャスターとしてさまざまなニュースを取り上げながら、世界を動かしていきます。
そこにあるのか、かなり厳しい現実です。

ニュースとともに変わっていく社会

遺伝子組み換えがおこなわれている架空の年で、報道の責任者になります。
自分でどんなニュースを流すのか選んでいけますが、自分自身のキャリアだけではなく、世界にも影響を与え、家族にも変化が生まれていくのがHEADLINERの特徴です。
ゲームとして、ここまでの発想を持ったのはかなり少ないでしょう。

生地を出すだけではなく、待ちを散歩しながら何が変わったのかを見ていきます。
家に帰れば、家族との会話が待っており、さまざまな変化が生じていく現実を目のあたりにできますが、それはプラスの出来事だけではありません。
善悪では線引きできないことも発生してくる中で、本当にそのニュースを流すのが良いことなのか、自問自答を繰り返していきます。
愛情も憎しみも生まれていく中で、家族の立場もどんどん変わっていくのが主人公にも影響を与えていく内容です。

“面白い”では済まない現実が待っている

HEADLINERがゲームとして“面白い”と評価できるかどうかは、正直言えば異論もあります。
このような世界を享受するべきか、揺れ動いていく世界の中で、報道とはどこまでの影響を与えるのか、考えさせられるからです。
現実でもさまざまな報道がある中で、恣意的に選んだらどうなるのか、本当に伝えていかなければいけない現実とは何かというはざまで揺れ動きます。
その精神的な辛さを考えたときに、このゲームが本当に“面白い”という言葉で表現するべきかどうかが見えてくるでしょう。

ゲームとは言え、さまざまな人の人生を動かしていく選択が“面白い”と評価したくありません。
よくできたゲームで、こういった視点で物事を考えるのは大切です。
45分程度で終わる内容を考えても、一度やってみる価値はあると思います。
ですが、私は“面白い”という言葉は似合わないと思っていますし、マルチエンディングだとしても、本当にこれでよかったのか考えさせられるでしょう。

もう一度言います。
“面白い”では済まない現実が待っているかもしれません。
よくできているからこそ、現在の社会とともに考えて、いったいどんな結論が待っているのか、自分たちの言葉とともにかみ砕かなければいけないゲームです。
本当にあなたは、これが”面白い”といえるでしょうか。

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