テンパイしているからこそやってくるチャンス
麻雀にはいろいろな役がありますが、海底自摸は大事な役のひとつです。
テンパイさせることが麻雀の基本のひとつの目標ですが、その結果として表れてくるのが海底自摸だからです。
海底撈月と書くこともありますが、どちらも同じです。
基本形はテンパイしていることで、最終牌でツモるだけです。
ちなみにこの最終牌を海底牌と呼んでいることから、役名も呼ばれています。
4人いる中で最後にツモる人だけに訪れるチャンスですが、大きな意味があることを忘れてはいけません。
しっかりと手を作ったものにチャンスがあり、どんな状況であってもテンパイしなければ上がることができない役です。
仮に役がなかったとしても、海底自摸で上がれますが、たまに起きるのが、海底牌直前で官をするケースです。
ワン牌に足すことになるのが海底牌となるため、嶺上開花とは共存できません。
逆に海底牌はツモっても、ワン牌に14枚残すという大前提からカンはできないため、どうやっても嶺上開花と海底自摸が共存しないことになります。
鳴いて順番が変わったときの海底自摸は考えてみなければいけない
多くのローカルルールも生み出してきた海底自摸ですが、狙って上がれる役ではありません。
麻雀の役の中でも偶然性の高い役であって、ただのツモ上がりであることも間違いない話しです。
そこで、偶然性を嫌うルールでは、成立させないことも出てきます。
考えなければいけないのは、海底牌がだれにまわるのかです。
4人のうち1人にしかチャンスはありませんが、必ずしも配牌時から決まった人というわけではありません。
鳴いてツモの順番が変わっていったとき、海底牌をツモる人が変わります。
これで海底自摸になったときには、自分が泣いたことを考えてみなければいけません。
本当にその鳴きが必要だったのか、本当は無駄なことをした結果、上がられてしまったのではないか、その責任の帰する先はどこだったのかを見ることが必要です。
気にしたら鳴けないという人もいますが、そもそも鳴かなければよかったというケースが大半です。
予定されていた流れを壊していったのですから、その人が責任をかぶるべきともいえますが、ツモっているので3人がかぶることになります。
鳴くということが、ほかの人にも影響する典型的な役ともいえるでしょう。