Wizardryの第5弾にして、一気にボリュームが増したのが、このHeart of the Maelstromです。
非常に評価が高いとされている1作で、これ以降のWizardryとはある意味で線引きされるものだといってもいいでしょう。
ですが、実際には5作目以降がデイヴィット・W・ブラッドリー が開発を行っていったものであり、6も7も同じ考えの中にいたりするわけです。
あとでこういったことは知ったのですが、私は5が好きじゃありません。
その理由は、緊迫感の欠如でしょう。
マップも正方形の中に納まらなくなり、オートセーブも選択式になりました。
この時点で、自由度が高まった反面、それまでの一歩歩く恐怖が消失し、必要のない世界が出来上がったといってもいいはずなのです。
しかし、6作以降と比べて、1作目のイメージを引き継いでいるため、高い評価を受けたりもするのでしょう。
私のとっても、すでにドラクエと変わらんじゃんというのが感想だったのです。(まー中身は違いますが)
いろいろ親切になるのはいいんですが、親切だから面白いというわけじゃないんですよ。
不便だからこそ、その中に面白さを見つけ出そうとした時代で、何でもかんでもできればいいという現代のゲームの過渡期だったともいえるかもしれません。
文句をつける最大の理由は、私の持っていたのはFM-Towns版で、グラフィックが末弥純ではなく、幡池裕行だったということだったかもしれません。
正直、今やってみると面白いのだろうという気はします。
SNES版もPCE版ももっていますので、やることはできるのですが、なぜか手が出ません。
だったら、6と7をもう一度と思ってしまうのは、私は間違いなくHeart of the Maelstromが嫌いなんでしょうね。