わたしがWizardry1をのぞけば、これほど楽しんだものもないだろうというのが4作目にあたるThe Return of Werdnaです。RPGでありながら、アドベンチャーの要素が色濃く、謎解きをしなければ進むことができない作品になっています。
たぶん、今の人たちが遊ぶと、すぐに投げてしまうぐらいの難易度も持っているのです。
なんでそんなに難しいのさ?って言われるかもしれませんが、まず一つ目がシナリオがロー・アダムスに代わったことがあるでしょう。
ウルティマ4のシナリオライターでもあった彼は、それまでのWizardryを楽しんできた人たちに、挑戦状をたたきつけたからです。
解けるもんなら解いてみやがれと!
それも、1から続く話として、主人公は1のボスでもあったWerdnaであり、彼が奪われたアミュレットを取り戻すために、あーでもないこーでもないと苦労する話なのです。
今でいえば、オマージュ的と呼ぶかもしれませんが、そんなことは断じてありません。
ただ単にマゾヒストがおーやってみろやといって用意したのが、この4であると断言してもいいでしょう。
うんじゃつまんないのかといえば、かなり面白いです。
システムは、今までのものを継承しながら、Werdnaとしてモンスターを召喚士たたかわせます。
ですが、いうことなんぞ聞きません。
戦闘中だというのに、それまで同様に明かりをつけてみたり逃げちゃったり、好き勝手に暴れてくれるのです。
・・・Werdnaって苦労してたのねってわかりますよ、はい。
あまりに特殊で、難易度も高すぎたためにFCやSFC版も発売されず、コンシューマ版としてはPCEが最初でした。
PC版が難しすぎたせいか、PCE版ではいろいろと手が加えられ、レベルも上がるようになるなど日本人向きに味付けが変えられています。
といっても、実は5のほうが先に発売されていたりするのも、日本人には宗教的な部分も含め理解できないからというのもあったのでしょう。
現在のよくわからんWizardryをやるぐらいなら、こっちのほうがはるかに面白いんですけどね。