HDDとは違うSSDとは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

増えてきたSSD

PS4などでも取り付けられることで話題になったのがSSDです。
非常に高性能な記憶装置であり、将来的にはHDDにとって代わるといわれてきました。
実際に記憶容量も大きくなりつつあり、使い勝手も向上していますし、価格も下がってきて着た状態です。
ですが、SSDといわれて、これですっていえる人は少ないでしょう。HDDも同じですが、構造的にどのようなものか理解しておくことが、使い勝手を向上させます。逆に知らないと、リスクが高まることも出てくるからです。
なんでもSSDがいいわけでもありません。

高速で音もしないSSDのメリットとデメリット

SSDとは、Solid State Driveの略です。
パソコンには欠かせない記憶装置のひとつであり、半導体素子メモリを使っています。
ここが大きなポイントで、技術の発展とともに、記憶容量も大きく変化してきました。
半導体素子を使っているため、HDDのような衝撃に対する弱さはありません。
消費電力も少なく抑えられます。
電気的な記憶方法を取るため、作動音がしません。
USBメモリのようにどんどんと小さくなって軽くなってきましたし、かたちにも縛られることがないため、小型化には欠かせなくなりました。
なによりも、電子的ディバイスとして高速アクセスが特徴です。
HDDとは比べ物にならない速度があるため、PS4などのゲーム機でもラグなく楽しめるというのが大きなポイントになるでしょう。

メリットもいっぱいある代わりに欠点や弱点もまだまだあります。
特に大きな問題になるのが、容量の少なさです。
まだまだ大容量に対応できておらず、容量に対するコストの増大も負担になります。
そのコストもかなりのもので、低価格化が進むHDDと比較するとかなりの負担です。
なによりも、電子的なディバイスとして、なにかの原因で読み書きができなくなる信頼性の問題も抱えています。
トラブルを起こすと、サルベージできる可能性は低く、データを失ってしまう可能性が高いのは大きなデメリットです。

結果的にSSDがいいのか

HDDが抱える問題として、機械式の記憶容量であるのは大事なポイントになるでしょう。
機械的に時期をコントロールし、記憶させていくのがHDDの仕組みです。
そのため、衝撃などでずれが生じてしまえば、HDDは壊れてしまいます。
不良セクタを生み出すのは大きな問題ですが、これはその一部分だけが抱える状況です。
実際にはこのまま使い続けられますが、ここにヘッドが通過するたびに、損傷してしまう可能性を抱えます。
これが湯沸かし器のような音がすると言う正体です。
早めに交換しなければ、そのうち使えなくなるでしょう。

ではSSDはそのまま使い続けられるのかといえば、機械的動作がないのはメリットです。
ヘッドが移動したりしないため、非常に高速なアクセスが実現可能で、モーターの回転音もありません。
永遠に使えそうに見えますが、実は書き換えには寿命になる回数があります。
USBメモリにも使われるフラッシュメモリは、使うたびに劣化が進むのが問題です。
大きな容量のデータを繰り返してやり取りしていると、寿命を迎える時期も早まります。
高速で非常に優れた性能を発揮できるSSDには、その性能によるダメージをうける諸刃の剣なのだといえるでしょう。

もしも、毎日多くのデータをやり取りするというのであれば、SSDでは信頼性に欠ける可能性が出てきます。
交換したときのコストも抑えられるという点でもHDDが適切です。
ゲームなど高速性が重要で、OSほどのアクセスと大容量が必要ではないというのであれば、SSDが向いています。
何でもかんでもSSDにすればいいというわけではありません。
それでも高速アクセスできるのは魅力的な装置ですよね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。